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あぁ、満足。 7ヶ月待った甲斐がありました。 駒込にある 手打ちそば 玉江。一日一組限定で、4人以上の人数でのみ行けるという。メニューはひとコースのみで5500円。以前はここにお酒の代金も含まれていたというから驚くばかり。今は別料金だけど、それだって十分に良心的な値段なのだ。 で、この玉江。 おいしいことに加え、一日一組ということもあって予約状況がハンパじゃない。 私の記憶では、今年の1月頃に電話をしたのだけど、そのときに 「予約をお受けしても、あまりにも先になってしまい失礼になるので、予約を受けていないんです。ですが、予約を受け付けられるような頃になったらお電話を差し上げることは可能です」 と言われ、一も二もなく、お願いしたのだった。その電話での対応が、あまりにも心地がよいもので、それだけでものすごく期待値が上がる。 待つことしばし。 5月になってようやく予約の電話が入り、やっとのことでの足を運ぶことができたのだ。 ドアをがらがらっと開けると、なんだか旅館の雰囲気。お客さんはほかにいないというのも、旅館での夕食を自室で食べているような感覚に。 写真はどれもイケていないのだけど、全メニューどどっといきます。 まずは、焼きみそ。 そばの実と、しそが入っている。香ばしいのと、しその香りがいいのと相まって、ちびりちびり食べるとすごく幸せな気分になる。 そばサラダ。 赤いのはそばの芽。 そばクレープ。 錦糸卵が細くて美しいこと!そば粉100%の生地に、かいわれだいこん、きゅうり、錦糸卵、そして肉みそをのせてくるりとまいて食べる。美味。 早そば。 初めて食べる、早そば。そばを打つのには時間がないときに作るというもの。そばがきの中に、細く切っただいこんが入っている印象。かかってるだしがまたおいしくてねー。日本酒に合う、合う。 鴨の南蛮漬け 味がしみしみで、おいしゅうございました。 そば法度。 その昔、そばはぜいたく品だと食べるのが禁止されていた時代に、このようなすましけんちん汁的なもののなかに、こっそり入れて食べたとか。いいだしが出ていておいしー。 そばかき揚げ。 言われないと何のかき揚げなのか分からない、不思議な食感。フリッターといった方が、しっくりくる。 なすのそばみそ掛。 そばの実がいいアクセントに。やっぱり、夏に食べたいなす。 最後は、せいろ。 ちなみに、冒頭の写真は、そばの実の外皮を取り除いて作った、白いおそば。 こちらは、外皮ごとすって作った風味が強い黒いおそば。 どっちもおいしかった…。ご主人に「お塩かけてもおいしいよ」と言われ、そうしてみたら、そばの風味がきちんと感じられ、ことのほか美味。 何もつけなくても、美味。 いやぁ、満足じゃ。 デザートは、レモンのゼリーの上に韃靼そばを散らしたもの。 さっぱりさわやかゼリー。 最初から最後まで、すべておいしくて、7ヶ月待ってよかったなぁとしみじみ思ったのだった。 何が驚きって、ここのご主人以前は内装やさんを営んでいて、趣味が高じて数年前に、このお店を開いたんだそう。趣味が高じる、っていう言葉はあるけれど、いい意味で高じすぎ! あったかいおもてなしに、おいしいごはん。ありがとうございました。
by sayf-n
| 2009-07-24 22:16
| おそとごはん -夕餉-
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