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高価な食べ物じゃないものが、おいしい。 台湾に行ったことがある人なら誰しも感じるであろう、食べ物のおいしさ。物価が違うと言ってしまえばそれまでだけど、300円ぐらいで食べられる麺類やスナックだっておいしいんだもの、食いしん坊にはたまらない。はずれが少ないところもいい。 九ふんから帰ってきて、タクシーで真っ先に向かったのは永康街。刀削麺のお店で牛肉麺を食べる。アイボウはスタンダードな牛肉麺。私はトマト入りのものを。 牛肉はほろほろ、スープも色の印象に比べてしょっぱくなく、コクがある。あのだしはどうやって取っているんだろう。じつにおいしかったなぁ。 前日からずっと晴れていたのに、さーっと小雨が降ってきたので、小走り気味にカフェに駆け込む。 台北のオサレな方々が集うカフェ、という風情のこのお店。 子連れには不向きなようで、さすが台湾。お店の方々の対応がすーっごくよかった。近所にあったら確実に通っちゃいそう。 ロンガンのカプチーノ(だった気がする)を頼んでみたら、上のフォームドミルクがほんのり甘くてロンガンのソレ。甘みがある果物は山ほどあるけれど、ロンガンというところが台湾っぽくて、面白い。 雨が止んだところで、友達が住むマンションに遊びに行かせてもらった。 高校時代の友人Yは、旦那さまの赴任についてゆき、現在は台北在住。台北で出産し、7ヶ月の息子くんの子育てをしながら、しかも中国語を操りながら仕事までしているというスーパーウーマンだ。 異国の地に住まうがゆえに、当然大変なことだって多いだろう。だけど、楽しみながら多くのことにチャレンジしている姿はとってもかっこよくて、まぶしかった。私も頑張ろう、そう素直に思った。 Yの愛息Sくんのおもちゃを奪って、自由に遊ぶ我が息子…。 Yの旦那さんにはレストランに空き状況を聞いてもらったり、帰りにタクシーの運転手さんに説明をしてもらったりといろいろとお世話になった。 怒涛のように家に上がりこみ、嵐のように去っていく我が家であった…。 Y、この前はありがとうね! この日の夕飯は、在台北4年になるYの旦那さまおすすめの北大行へ。 これまた牛肉麺、のようなもの。あっさり、さっぱりとしたスープがじんわりと美味。 定番の空芯菜の炒め物。やっぱり、どうしたっておいしい。 これを食べずして帰れるか、の小龍包。 肉汁じゅわわ~ これを口にしている瞬間を至福と呼ばずしてどうする。 でも小龍包以上に感動的においしかったのがこれ。 エビと豚肉の蒸し餃子。 白ご飯があったなら、餃子、ご飯、餃子、ご飯、の順にかきこんでいたであろう、とてつもない白ご飯のお供であった。また食べたいなぁ。 この満足感も、Yの旦那さまのおかげ。 ありがたや、ありがたや~ 永康街を歩いているときに見つけた、果物屋さん。 あれもこれも買いたい気持ちを抑えるのに必死だったけど、持って帰れないのでホテルで食べられる分だけを買い求める。 マンゴー、パッションフルーツ、桃、桃(ばんとう)の4種類。 写真がムーディーなのは、息子が寝た後にデスクライトの下で食べたから。 今の時期は暑いけど、マンゴーが旬でもある。これだけ濃厚なマンゴーが食べられただけで、台湾に来た甲斐がある。大げさにもそう思えてしまうほどの、充実した味わい。 寝酒ならぬ、寝マンゴーである。 これ以上の幸せは、ない。 そうこうしているうちに、夜もふけていくのだった。
by sayf-n
| 2012-07-19 21:57
| 旅-台湾-
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